home > プラチナと金と指輪 傾向と対策
 

  • 指輪の素材(材料)には、プラチナ、金、パラジウム、銀、銅が多い。
  • 上記の素材を各種混合して合金(アロイ)が作られ、指輪の形に成形される
  • プラチナは高価。予算が限られている場合はホワイトゴールドやイエロー ゴールド(金と銅の合金)の指輪も検討対象に。
  • プラチナの仕入れの量・時期はメーカーや宝石店によって異なる。 価格高騰や急落の際には店頭価格で2倍~3倍の価格差が発生する
  • 同じプラチナ使用量の指輪でも宝石店によって価格差は2倍ある。
  • 金属アレルギーに注意(ニッケル)

婚約指輪も結婚指輪も、日本ではプラチナや金、銀、銅、パラジウム等を中心とした金属で作られています。

材質はプラチナが多く利用されており、5万円台から10万円を超えるものまでさまざまです。価格の差は使われている材料の量(重さ)と製作費、利益の大小です。

現在、ブライダル用のリングとしては、プラチナ900、プラチナ950が多数を占めており、プラチナ1000やプラチナ525というリングもあります。

◎プラチナリングの特徴
名称 金属構成 特徴 利点 備考
プラチナ900 プラチナ90%
*パラジウム+銅が10%
日本の指輪の主流 リフォームがやりやすい 銅を入れることで剛性を高める
プラチナ950 プラチナ95%
ルテニウム2%~3%
*パラジウム2%~3%
有名メーカーや一部の宝石店が採用 通常の指輪に比べて剛性が上がる
(傷が付きにくくなる)
イリジウムを混ぜるメーカーも有る
プラチナ1000① 完全100%プラチナ 一部の宝石店で対応 プラチナだけでは剛性に難 ほとんど見られない
プラチナ1000② プラチナ99.9%以上
他の金属が0.1%程度
②有名メーカーが開発、商品化 特殊な製造方法により従来の2倍の剛性を実現 田崎や京セラで商品化

プラチナはレアメタルの一つで投機資金が流入しやすく、価格が著しく高騰する可能性をいつもはらんでいます。

宝石店によってプラチナリングの価格はばらつきがあり、一般的なプラチナ4グラム使用の指輪でも価格安いものは5万円台から、高いものは10万円以上と、2倍の価格差があります。

ダイヤモンドの輝きをより際立たせるのは、やはりプラチナの光沢感が一番でしょう。婚約指輪のリングにはプラチナが最も人気があるのもうなずけます。

◎その他の素材
名称 金属構成 特徴 長所 短所
ホワイトゴールド
イエローゴールド
ピンクゴールド
金、銀、銅、パラジウム等の金属、 ホワイトゴールドについてはたいていロジウムという金属でメッキがけがしてあり、白色の光沢感を出している プラチナより求めやすい価格 長期間使用するとメッキがはげ落ちて色が劣化する
(再度メッキがけすることは可能)
チタン 純チタン
チタン合金
さびにくい、強い等の性質により航空機や潜水艦等の軍用、眼鏡やゴルフシャフト、医療機器等の民生用に広く使用される 固い、軽い、安価 加工が難しい
プラチナの婚約指輪のような爪止めはできない
扱う店は少ない

ヨーロッパではホワイトゴールドやイエローゴールドの結婚指輪は一般的です。

ただし、ロジウムメッキで表面の光沢や強度、輝きを補っていることが多く、メッキがはげると困りものです。
メッキがけしていないものも有りますので、実際に見比べて輝きを確かめるのが良いでしょう。

チタンの指輪は一部の宝石店で取り扱っていますが、あまり数は多くありません。

指輪の主な素材であるプラチナはレアメタルと呼ばれる希少金属で、あまり産出されません。

価格はここ10年上昇傾向に有り、世界的な低金利で投資資金が流入しやすい環境にあり、 価格が急激に上昇する可能性をはらんでいます。

下は2000年から2010年までの10年間のプラチナの年間平均価格の推移です。
2000年代に1グラムあたり2000円を下回っていましたが、2010年は4600円(年平均)でした。

宝飾メーカーや宝石店の貴金属の仕入れのスタイルは大きく分けて2つあります。

パターン1:半年分あるいは3カ月分等まとまった量を一度に買い付ける(在庫を大量に保有する)。
パターン2:その場その場で必要な量をスポットで買い付ける(在庫をそれほど持たない)。

価格が急激に上がったり下がったりすると、メーカーや宝石店ごとに指輪の価格が何倍も違ってきます。

下は2007年と2008年の24カ月のプラチナの価格の推移です。

2007年は1グラム5000円前後で安定していましたが、2008年になって価格は上昇し、6月までに7000円に上昇し、その後価格は急落しました。

プラチナ買付のパターン 強み 弱み
在庫を大量に保有する買付の会社 プラチナ価格上昇時は低価格で指輪を製造・販売できる プラチナ価格下落時は高値で指輪を製造・販売することになる
在庫を持たずその都度買付を行う会社 プラチナ価格下落時は低価格で指輪を製造・販売できる プラチナ価格上昇時は高値で指輪を製造・販売することになる

Aの時に1グラム5200円で6カ月分のプラチナ買付を行うと、4ヶ月後の1グラム7000円にプラチナ価格が上昇しても5200円で買った在庫がまだ残っているので1グラム5200円で指輪を製造・販売できます。

逆に、Bの時に1グラム7000円で6カ月分のプラチナ買付を行うと、3ヶ月後に1グラム3500円にプラチナ価格が下落しても、7000円で買った在庫が残っているため1グラム7000円で指輪を製造・販売せざるを得ません。

在庫を持たずに買付を行う場合、これと逆の関係になります(Aの時は弱み、Bの時は強みをそれぞれ発揮する)

プラチナ指輪の店頭価格には、このようなことも影響します。
その結果、時と場合によって同じプラチナ900の 2倍以上の価格差が発生するのです。


 

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