home > ダイヤモンドの鑑定書 落とし穴と注意点
 

  • 一定以上の重さ(カラット)のダイヤモンドを買うと鑑定書が付いてくる
  • 鑑定書を発行する鑑定機関は100近く有る
  • 昔からさまざまな問題が起こってきた(カラーの不正鑑定等)
  • 鑑定機関にも3段階のランクが有る(A鑑定、B鑑定、C鑑定)
  • 宝石店、卸業者、買取業者ともA鑑定の鑑定書を重用する人が多い。

ダイヤモンドを買う際には、一定以上の重さのダイヤモンドをなら必ず鑑定書が付いています。

鑑定書は、ダイヤモンドの4Cや、形状、蛍光性、サイズ、諸角度、割合等について詳細が書かれており、さまざまな鑑定機関がそれぞれ独自の鑑定書を発行しています。

問題は、鑑定書を発行する鑑定機関によっていわゆる『甘い』鑑定判断がされる可能性があることです。

“大手鑑定機関だった全宝協(当時)の不正ダイヤ鑑定を報じる2010年5月15日付毎日新聞”

とりわけ、4Cにおける『カラー(色)』と『クラリティ(透明性)』については、鑑定機関によってブレが発生しやすいのが実情です。

色については、たとえば同じEカラーのダイヤでも、Dに近いものとFに近いものが有ります。
そのような石の場合、それぞれ『D』と判定するか『F』と判定するかで価格が大きく違ってきます。

特にDとEの場合、20%前後の価格差が発生するため、売る側からすれば甘い鑑定のほうが商売の上では都合が良いのです。甘く評価されてDと評価されればより高い価格になります。

買う側からすれば、本来払わなくてもよい20%前後の金額をよけいに払うことになります。

日本には100以上の鑑定機関がありますが、ほとんどが営利企業で鑑定料が収入源であるため、鑑定料欲しさに宝石業者から甘い鑑定をしてくれとの要求に応じてしまう懸念はつきまといます。

現に、過去カラーに関して不正を行ったケースは新聞に報道されただけでも何件か有ります。

実際のところ、素人が店頭で複数のダイヤモンドを見てカラーやクラリティを見分けることはほぼ不可能です。
それゆえ、4Cについては鑑定書を信用するしかないのが現状です。

日本では、宝石鑑別団体協議会(略称:AGL)という宝石の鑑定機関の会が有り、この会では鑑定基準を統一して、会員である鑑定機関が宝石の鑑定に際してその基準を守るというルールをとっています。

この会に加盟しているかどうかが鑑定機関の評価の基準のひとつです。

主要な鑑定機関は以下の3つです。

アメリカ宝石学協会(GIA)が発行する鑑定書。

アメリカ宝石学協会(GIA)はこの業界の権威で、いわゆる4Cについてもここが基準を設定している。鑑定以外に宝石の研究や教育活動を行っており、宝石鑑定士の養成も業務のひとつ。

アメリカにダイヤの現物を送って鑑定してもらうため、宝石店にとって時間やコストがかかるので、あまり目にすることは無い。

世界基準の鑑定機関。

おそらく日本で最大のシェアを持つ業界大手。いちばん良く目にする。

ここに否定的な意見を持つ宝石店のなかに、過去に同社で起こった色のかさ上げ事件をあげるところもあるが、その後徹底して社内の体制を刷新し、今ではとても厳密な管理体制になっていると高く評価する宝石店も多い。

有力かつ最大取引量の鑑定機関。

GIAの日本支部であるGIA JAPANが行っている鑑定機関。黄色のレポート用紙が目印。

中央と比較するとプロットと呼ばれる内包物やキズの位置を赤や緑の点で表示したダイヤモンドの『人相書き』が付いているのが特徴

関西の宝石店や一部の業歴の長いプロの宝石店の間ではGIAUSAと並んで最も信頼されている鑑定機関。鑑定料が他の鑑定機関に比べてやや高いのが特徴。

以上の3つを業界でA鑑定(略称:A鑑)と呼んでもっとも信頼性の高い鑑定機関と位置付けられています。

宝石店によっては
 ○中央またはAGTのみ
 ○GIAのみ
 ○A鑑の鑑定機関のみ使用
 ○自社鑑定
 ○こだわらない(A鑑、B鑑混合)
等さまざまな対応が有ります。

鑑定機関にも、そこの発行する鑑定書にもやはりランクが有ります。

高いランクの鑑定機関と鑑定書を選んだほうが、やはり無難です。


 

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